南アルプスの雄大な景色を楽しみながらリンクを滑れる箕輪町の冬の風物詩、町営上古田スケート場が二十八日、二度の延期を経て開場した。上伊那地域で唯一の天然氷のスケートリンク。一般開放はこの日と二十九日(午前七~十時)で、入場と靴の貸し出しは、いずれも無料。
普段は運動場として使用されている場所に昨年十二月下旬、近くの川から水を引き入れた。当初は今月十四日の開場を予定。しかし、気温が下がらなかったため、なかなか結氷せず、開場が二度延期されていた。ここ数日の寒波の影響で氷の厚さが最大十五センチに達し、一周百八十メートルのコースを急ピッチで造成した。
二十八日は親子連れら百人が来場。氷点下一〇度の寒さの中、子どもを椅子に乗せて滑らせたり、何度も転びながらコースを一周したりと、待ちに待った氷の感触を楽しんだ。地元の小学四年小平理煌(りお)君(10)は「久しぶりのスケートで楽しく滑れた」と話した。
三十、三十一日は町内の保育園に貸し出す予定。