上伊那郡箕輪町の学校給食として開発された「フェンシング丼」
長野県上伊那郡箕輪町の学校給食として開発された「フェンシング丼」が16日、町の名物料理として正式認定され、町内の飲食店で提供されることが決まった。同町はフェンシングが盛んで、町内で毎年開く全国選手権大会を盛り上げようと、町内6小中学校の栄養教諭らが2012年に丼を考案。箕輪中の生徒が文化祭で振る舞うなど、商品化を目指して活動してきた。
フェンシング丼は、ご飯に載せたウズラの卵を防具のマスクに、揚げた春雨と千切り野菜を剣に見立て、みそやキノコを使って信州らしさを出している。名物料理の認定は町商工会や飲食店組合、町観光協会などでつくる「箕輪名物料理研究会」が実施し、商品化することが条件。丼は町料飲組合が申請し、同研究会の会員らが16日に試食して味や香り、見た目などを審査、認定した。
料飲組合の横山哲也組合長(44)は、麺類やおやきの具などにも展開できるとし「学校給食から生まれた名物料理として町や学校と一緒に盛り上げたい」。箕輪中の坂井ひとみ栄養教諭は「丼で町おこししたいという子どもたちの願いがかなってうれしい」と話していた。
フェンシング丼は町内の温泉施設「ながたの湯」で今月下旬から、飲食店の「とざ和」と「やる樹家」で4月1日から提供する。ほかに3店舗も提供を予定している。
(3月17日)