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南アルプス仙丈ケ岳に登り、ニホンジカの食害や被害対策の現状を視察した

環境相が仙丈ケ岳で鹿害現状視察 対策推進の考え
更新:2014-7-24 6:01
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 石原伸晃環境大臣は22、23の両日、南アルプス仙丈ケ岳に登り、ニホンジカの食害や被害対策の現状を視察した。石原大臣は「予想以上に高い場所にまで鹿が来ている。被害を何とかしなければならない思いを強くした」とし、今後も鹿対策を推進する考えを明らかにした。新たに南アエリアにおけるライチョウ保護の考えも示した。

 前日に北沢峠こもれび山荘に1泊した石原大臣は、23日早朝、環境省職員や山小屋関係者ら約10人と仙丈ケ岳へ向かった。途中、職員らの説明を受けながら、高山帯のシカ食害の現状、環境省と南ア食害対策協議会が設置している馬の背周辺の防鹿柵を視察したほか、銃による捕獲実証試験が行われる小仙丈カールも確認。北沢峠周辺では、山梨県が設置している植生保護柵を見て回った。

 石原大臣は「標高によって植生が異なる素晴らしい場所。レンジャーの数にも限りがあり、足りないところを多くの人々が補い、生態系を守っていただいている」と地域の取り組みに感謝。「南アはエコパークにも認定され、自然をしっかりと守っていかなくてはならない」とし、今後もシカ対策に力を入れていく考えを示した。

 リニア中央新幹線整備計画については、「環境省としてかなり厳しい環境影響調査を出している」とし、環境に十分に配慮した事業推進に期待した。近年、南アエリアで減少傾向にあるライチョウについては、保護増殖計画区域に指定される乗鞍高原同様の保護の必要性も示唆。環境省では今年度、ライチョウの生息状況を調査し、次年度以降、乗鞍高原で実施している専用ケージ(かご)による保護が可能かなどを検討するという。

 環境省では、2008年度から南アにおけるシカの食害対策に乗り出し、現在、長野、山梨、静岡各県にそれぞれ1箇所ずつ防鹿柵を設置した。昨年からは小仙丈カール付近で銃による捕獲実証試験も実施。今年度は高山地帯におけるわな捕獲の可能性を探るため、センサーカメラによるシカの生態調査を行う計画だ。

by ja0hle | 2014-08-23 17:39 | 中京箕輪会 | Comments(0)
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