先祖の霊静かに見送る 伊那市西箕輪で百八灯
更新:2014-8-17 6:00
送り盆の16日夜、伊那市西箕輪大萱では、伝統の盆行事「百八灯」が行われた。頭の高さほどにつるされた布玉に煩悩と同じ百八つの火がともされ、幻想的な雰囲気とともに静かに先祖の霊を見送った。
江戸時代に始まったとされる盆の習わし。大萱では地域の伝統行事を引き継ごうと、振りまんどとともに子どもたちの手で続けている。
午後8時すぎ、会場の大萱グラウンドを囲むようにつるされた直径15センチほどの布玉に、地元の中学生らが点火。無数の炎がゆらゆらと暗闇に浮かび上がり、幽玄な光景をつくり出していた。