西箕輪の農業公園みはらしファーム利用増へ 伊那市が2施設整備
【長野】2014年6月21日
交流促進施設の建設が見込まれる「みはらしファーム」内の駐車場=伊那市で
伊那市は、同市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」の利用者拡大を図るため、各種イベントを開くことができる「交流促進施設」や、一帯の農地で収穫した農産物を調理して食べられる「地域食材提供施設」などを新たに整備する。本年度、設計に着手したい考え。
交流促進施設は、休憩のほか、そば打ち体験をはじめとした二百人規模の催しを開くことができる建物にする。地域食材提供施設は、農産物を料理できる簡易施設とする。ほかに、大型バス駐車場、普通車駐車場を新たに設ける。
補修工事も含め二〇一七年度に完成させる見込み。整備により一三年度に五十六万九千人だった利用者を、一七年度には六十三万二千人にするのを目標にしている。
総事業費は一億五千万円余り。農水省の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金を活用する。本年度補正予算には、設計委託費九百五十万円を盛り込んだ。
みはらしファームは一九九九年にオープン。市農政課によると、年間六十九万人が訪れたこともあるが、来場者は減少傾向。今年、十五周年を迎えたことなどを機に、施設の在り方を見直した。同課は「農協、生産者らとの協力で周辺の収穫体験の場も拡大する見込み。設備の充実で来場者の滞在時間を少しでも伸ばしたい」と話している。