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仙丈ケ岳馬の背上部に鹿防護柵増設へ

南ア仙丈ケ岳馬の背上部に鹿防護柵増設へ

更新:2014-6-7 6:02
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 ニホンジカの食害から高山植物を守るため、南アルプス食害対策協議会(会長・白鳥孝伊那市長)は、南ア仙丈ケ岳(標高3033メートル)の馬の背から山頂にかけての登山道沿いに、新たに5カ所の防護柵を設置することを決めた。今月中に具体的な場所を定め、7月の設置を予定している。

 南アルプスに関係する伊那市や富士見町、南信森林管理署、信州大学農学部などでつくる同協議会が、6日に伊那市役所で開いた総会で決定した。

 南アでは1990年代末からニホンジカによる高山植物の食害が確認され、馬の背付近のお花畑が一時壊滅状態になるなど被害が深刻化。同協議会は2008年から防護柵設置による保護活動をはじめ、これまでに7カ所、総延長948メートルのお花畑を囲み、年の経過とともに植生の回復が確認されている。

 新たな防護柵はこれまでの取り組みに追加するもので、馬の背上部の標高約2650メートル付近への設置を計画。山頂へ向かう登山道の両側に5カ所に分け、計203メートルを設置する。信大の研究結果から、柵の色をこれまでのオレンジ色から、シカが視認しやすい青色に変える。防護柵のほか、シカが嫌う忌避剤を使った効果の検証も行う。

 付近はシナノキンバイやクロユリ、コイワカガミ、ミヤマキンポウゲなどが咲いていたが、現在は食害のため、高山植物が見られなくなっているという。

 このほか、林道南ア線沿いで近年、ビロードモウズイカやヒメジョオンなどの帰化植物が増加していることから、歌宿~戸台大橋間で抜き取り作業を行い、育成分布範囲などを調査する。

 白鳥市長は「防護柵による高山植物保護は成果が出てきたが、1年でも手を抜くと元に戻ってしまう。地道な取り組みが必要となるが、他地域と連携して対策を進めていきたい」と述べた。

by ja0hle | 2014-06-08 10:17 | 中京箕輪会 | Comments(0)
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