富岡町を語る会in箕輪
富岡町を語る会in箕輪
2014年03月17日
テーマ:スタッフのつぶやき。
15日箕輪町文化センターホールにて「富岡町を語る会in箕輪」が開催されました。
当日は富岡町より語り人(かたりべ)4名を含む6名をお呼びして、震災当日の様子、震災時の避難状況、現在の様子・気持ち等をお聞きしました。
富岡町には3本の道路が通っているのですが、その2本が通行不可能、たった1本の道を町民1万人以上7000世帯の人が車の列をなして30分で通り抜ける道を9時間かけて隣町まで避難したそうです。
でも、その隣町でもすでに避難民でいっぱい後から来た人は先へ先へと追い立てられたそうです。
ある語り人の方は、あまり近所づきあいをしてこなかったために気が付いたら周りの家はすでに避難して誰もいなかったそうです。
避難所でみな1人1枚の毛布に包まって寒さに震えているとある女性が「どうせ寝れないのだから」と数人の毛布を集めて床に重ねて敷き、その上に丸く背中合わせ座ればひと肌で温かいからと提案したそうです。
知らない者同士丸くなり隣り合った人の体温で暖を取りその夜をすごしたんだそうです。
自分一人では何もできないけど、地域、近所、隣…数人集まれば知恵が出るとおっしゃっていました。
改めて人との繋がり・絆の大切さを感じました。
最後に富岡町の方が、未だに物資やボランティアの方が来てくださるそうです。
もちろん物資支援も嬉しい事だそうですが、何より物資が送られてくる事、ボランティアさんが来てくれる事で自分たちが忘れられていないということが嬉しいことだとおっしゃっていました。