箕輪町箕輪西小学校古田人形クラブ
箕輪町箕輪西小学校古田人形クラブ
飯田で熱演 11月10日(日)
真剣な表情で人形を操る飯田市龍江小学校今田人形クラブの児童たち
伊那谷に伝わる人形浄瑠璃が一堂に会する「伊那人形芝居公演」が9日、飯田市上郷黒田の黒田人形浄瑠璃伝承館で開かれた。今田、黒田(ともに飯田市)、古田(箕輪町)、早稲田(阿南町)の各人形座・保存会でつくる伊那人形芝居保存協議会などの主催で31回目。初めて出演した飯田市龍江小学校今田人形クラブと箕輪町箕輪西小学校古田人形クラブを含めた8団体が熱演した。
今田人形座の指導を受けている龍江小今田人形クラブは、生き別れになった母と娘の情愛を描いた「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)順礼歌(じゅんれいうた)の段」を上演。4~6年生の7人が同人形座の座員による三味線や語りに合わせて人形を操った。上演後、クラブ長で6年の松尾瑞夏(みずか)さん(12)は「人形の気持ちを考えながら演じた。他の人形浄瑠璃を、今後の参考にしたい」と話していた。
同協議会長の高田正男・黒田人形保存会長(80)は「後継者育成のため、今年は小学生にも参加を呼び掛けた。技術を受け継ぐだけでなく、大勢に見てもらいながら、地域全体で伝承していきたい」と話していた。