御嶽山のライチョウ 長野・岐阜、共同調査 時期や手法統一

御嶽山のライチョウ 長野・岐阜、共同調査 時期や手法統一
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御嶽山の噴火後、登山道に現れたライチョウ。長野、岐阜両県が生息状況への噴火の影響を探る=2014年9月27日(信州大山岳科学研究所の朝日克彦助教撮影)
御嶽山の噴火後、登山道に現れたライチョウ。長野、岐阜両県が生息状況への噴火の影響を探る=2014年9月27日(信州大山岳科学研究所の朝日克彦助教撮影)

 県が、2014年9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県境)で実施を検討していた国特別記念物ライチョウの生息環境調査を、6月前後に岐阜県と協力して始めることが22日、分かった。両県で調査時期や手法を統一し、生息数や餌となる高山植物の状況などを調べ、降灰や火砕流に見舞われた山域の生息実態を明らかにする。

 御嶽山のライチョウの学術調査を実施するのは長野県は初めてで、岐阜県は21年ぶりとなる。従来、信州大や林野庁中部森林管理局(長野市)が調査してきたが、噴火後は行方不明者の捜索などもあり行われてない。独立峰の御嶽山は、北アルプスなどよりライチョウの生息範囲が限られ、噴火が深刻な打撃を与えた可能性があり、両県が協力して調べる必要があると判断した。

 計画では、両県がそれぞれ編成した調査隊が同じ日に山に入り、つがいによる縄張りの数、雄と雌の推定個体数、ひなの生存率の継続調査などを行う。天敵から身を隠す役割を果たすハイマツ、餌となるコケモモといった高山植物の状況も生息に影響するため、岐阜県は植生調査も実施する予定。長野県は調査項目を今後詰めるとしている。

 御嶽山は現在、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)で、火口からおおむね1キロの範囲への立ち入りが規制されている。安全性を考慮し、今回は入山規制の範囲外を調査地とする方針。今後、規制範囲に変更があれば再検討する。

 長野県自然保護課は「調査を機に保護の協力関係を築きたい」、岐阜県自然環境保全課は「県境にこだわらず山域としてのデータ収集を行いたい」としている。

 長野県は本年度、3年計画でライチョウの調査・保全事業に着手し、昨夏は北アルプスの常念岳周辺で生息数などを調べた。御嶽山のほか、2017年度までには北ア・白馬岳、南ア・塩見岳でも実施する。常念岳周辺の調査でニホンザルによるライチョウのひなの捕食が確認されたことを受け、高山帯での猿の追い払いも計画している。
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(2月23日)
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by ja0hle | 2016-02-27 09:02 | 中京箕輪会 | Comments(0)
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