長野松代町で昭和40年から70年続いた「松代群発地震」の地震予知


電磁気で地震予知を 松代群発地震基に信大名誉教授ら研究
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松代群発地震で起きた電磁気現象を解明し、地震の予知につなげようと実証実験に取り組む榎本さん=上田市の信大繊維学部

 長野市松代町で1965(昭和40)年から70年にかけて続いた「松代群発地震」をめぐり、地震が起きる前後の電磁気の変動を解明して地震予知に生かそうと、信州大名誉教授の榎本祐嗣さん(72)=長野市=らのグループが実証実験を進めている。当時目撃された周囲の山が光る現象も研究対象で、榎本さんはそれぞれを地震の前触れとして捉えられないかと考えている。

 松代群発地震のメカニズムについて、信大の塚原弘昭名誉教授らは2005年までに、マグマが冷えて固まる際に出た炭酸ガス(二酸化炭素)を含む「マグマ水」が地中を上昇し、岩盤の裂け目に入って地震が引き起こされた、との研究をまとめた。

 これを踏まえ、摩擦や摩耗などを扱う「トライボロジー」が専門の榎本さんは昨春、信大繊維学部(上田市)の装置で実験を開始。松代町の地層に多い石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)を割り、炭酸ガスを流して電気を帯びる様子を観測している。榎本さんは通産省の研究所にいた90年、岩石が破壊される直前に荷電粒子が放出されることを実験で確認。今回の研究にも成果を生かしている。

 榎本さんは東日本大震災を機に「地震の前兆現象に正面から取り組みたい」と考え、信大繊維学部退官後の14年に長野市の同大工学部キャンパスにある信州科学技術総合振興センターに研究室を構えた。トヨタなどが出資するコンポン研究所(名古屋市)の協力を得て、地震と電磁気異常に関する研究を進めている。

 榎本さんらによると、地震発生時の電磁気現象には諸説あるが、東日本大震災について同様の研究に取り組んでいる学者もいる。東大地震研究所などは松代群発地震が起きた当時、松代町内で電磁気の変動を観測していた。

 一方、松代で確認された周囲の山が光る現象について、榎本さんは「高電圧の直流電流が流れて放電すると、緑地帯が光を帯びて見える」と推測。地震時の発光現象は、95年の阪神大震災でも多くの目撃例がある。

 気象庁は地震と発光現象の関係については、まだ学説などで認められていないとの立場だが、榎本さんは「机上の空論に終わらせず、メカニズムを立証したい」と意気込んでいる。

(2月8日)
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by ja0hle | 2016-02-08 09:09 | 中京箕輪会 | Comments(0)
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