駒ケ根高原 体当たり猿ご注意 光前寺で観光客1人けが
06月09日(火)
猿出没に注意を促す張り紙=8日午後1時17分、駒ケ根市の駒ケ根高原
駒ケ根市の駒ケ根高原にある古刹(こさつ)、光前寺で6日、参拝客1人が猿に体当たりされ、転んで擦り傷を負うなどし、駒ケ根観光協会や同寺などが観光客らに猿に注意するよう呼び掛けている。同高原は中央アルプス千畳敷の玄関口でもあり、市も注意喚起の看板を一帯に設置するなど対策を取る方針だ。
光前寺によると、寺周辺は年間通じて猿が出没する。同協会には今回の件以前に、辺りで猿が原因でけがをしたとの報告は寄せられていない。
関係者によると、6日午後3~4時ごろ、光前寺の山側の遊歩道を夫(50)と歩いていた愛知県春日井市の女性(43)の足元に、猿が背後から体当たりした。女性は転倒し、手や膝などを擦った。猿は子連れとみられ、夫が追い払った。女性は、連絡を受けた駒ケ根観光協会職員に付き添われて市内の病院で手当てを受け、同日帰宅した。
同協会は6日、駒ケ根高原の観光案内所入り口などに張っていた猿注意の張り紙の内容を、親子連れには近づかないよう強調するなど変更。光前寺も8日までに、参道に「猿が出没します」などと注意を促す張り紙をした。
市産業部は看板設置のほか、猿を見かけたら花火で追い払うなどし、近く市のホームページでも注意を呼び掛ける。猟友会とも連携し、場合によっては捕獲用のわな設置も検討するとしている。