箕輪町の現状と課題(下)―図書館建設基本構想

次代へつなぐ 
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箕輪町の現状と課題(下)―図書館建設基本構想
更新:2014-11-6 6:00
 箕輪町は今年3月、町の新図書館について、建設予定地を町中心市街地にあるJA上伊那箕輪町支所の敷地内とする基本構想を打ち出した。老朽化が進み手狭なため、建て替えが長年の懸案となっていた。平澤豊満町長が3期目の公約の一つに掲げながら「実現していない最後の事業」と位置付ける。衰退する市街地に「にぎわいを取り戻し、活性化に結び付けたい」の思いも込められている。

 建設予定地近くで時計店を営む原和男さん(68)は「商店街活性化の起爆剤になる」と期待を膨らませる一人だ。

 かつては、町の中心地として栄えてきた同町松島区の通り町商店街。最盛期には30店舗以上が加盟していたが、現在は22店舗まで減少した。国道153号箕輪バイパス沿線に郊外型大型店が進出したのを契機に「人の流れが完全に変わってしまった」と嘆く。 同町本町商店会でお茶販売店を経営する町商工会副会長の伊藤隆さん(64)は図書館建設は歓迎しながら「機能だけでなく、さまざまな層が集える周辺整備も出来れば」と注文する。食料品などを扱う店が姿を消し「お年寄りなど買い物弱者は困っている。歩いて買い物できる場の確保は必要」という。図書館という文化的施設を核にしながら、高齢者福祉や子育て支援、商業活性化など幅広い効果を見通した「新たな市街地の開発」を望んでいる。

 町の計画では、同支所の敷地約4000~5000平方メートルの一部を取得し、延べ床面積1500~2000平方メートルの図書館を建設。総事業費は約10億円を見込み、国交省の地方都市再構築に関する補助制度を利用する考え。

 図書館の基本コンセプトや中身については、専門知識やノウハウのある人を全国から公募。任期付き職員として採用し、町民の意見を聞きながら検討を進めていく方針だ。

 構想案について町は今年7月、住民1500人を対象にしたアンケートで同支所敷地内への建設に賛成か反対かを聞いた。65.7%が賛成、16.8%が反対だった。反対の主な理由には「新図書館の必要性が感じられない」や「候補地に反対」「想定される事業費(10億円)に納得できない」が挙がった。

 建て替えの必要に迫られた図書館建設。その機能だけにとどまらず、住民合意をどう得て、周辺地域活性化に向けたグランドデザインをどう描くのか。次代を担うリーダーの手腕が問われている。
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by ja0hle | 2014-11-07 20:06 | 中京箕輪会 | Comments(0)
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