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リニア中央新幹線作業用トンネル坑口、大鹿村

JR東海、リニア工事認可申請 アセス評価書最終版も提出
08月27日(水)
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国交省の担当者にリニア中央新幹線の工事実施計画を提出するJR東海の宇野護・中央新幹線推進本部長(左)=26日、東京・霞が関
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 JR東海は26日、リニア中央新幹線の東京(品川)―名古屋間について、工事実施計画を国土交通省に提出、工事の認可を申請した。太田昭宏国土交通相の意見を受けて補正した長野県を含む沿線1都6県の環境影響評価(アセスメント)書の最終版も提出。アセス手続きは、29日から1カ月間実施する公告・縦覧を残して終了した。太田国交相が認可すれば、JRは10月にも2027年の同区間の完成に向けて事業着手する。

 実施計画では、JR東海が負担する同区間の総工事費が従来の説明より935億円増えて5兆5235億円になるとの見通しを示した。高性能設備の導入や人件費の上昇などを理由に挙げた。

 長野県が知事意見で求めていた作業用トンネル坑口(非常口)の削減は、木曽郡南木曽町や下伊那郡大鹿村は当初計画から変更されなかった。同村の小渋川に架かる橋の地中化、市町村などとの環境保全に関する協定の締結も評価書の最終版には盛られなかった。

 長野県分の評価書には、トンネル掘削による発生土の活用先の候補地情報を追加で記載した。知事意見を踏まえて調査した絶滅危惧種「ミゾゴイ」の調査では大鹿村で鳴き声を確認。同じく「ブッポウソウ」は、工事車両が通る上伊那郡中川村でつがい3組の繁殖行動などが見られたとし、JR東海は「必要に応じて環境保全を検討する」とした。

 JR東海は26日に長野市で開いた記者会見で、大鹿村のトンネル掘削で出る残土の運搬経路となる県道松川インター大鹿線について「改良にかかる費用を負担する考えはある」と説明。同様に他の狭い道路を運搬経路にする場合も「必要に応じて改良しなければならない」とし、一定額の費用を工事実施計画に見積もっている―とした。

 JR東海の宇野護(まもる)・中央新幹線推進本部長が国交省鉄道局を訪問。江口秀二・施設課長に対し、7月の国交相意見を踏まえて補正した評価書などの書類を提出した。その後、都内で記者会見したJR東海の金子慎(しん)・副社長は、評価書について「関係部門が総力を挙げて充実した内容に仕上げた。記載した内容に基づき(工事などを)しっかり進めていく」と説明。「認可をいただき次第、安全面、環境面に十分配慮して工事を進めていきたい」と述べた。

 JR東海は工事認可申請を2回に分けて行う予定で、今回はトンネルや橋、駅など土木構造物を中心に申請、工事費は4兆158億円とした。電気設備や車両などは別途、認可申請する。
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by ja0hle | 2014-08-27 10:16 | 中京箕輪会 | Comments(0)
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