被災地支援の心構え学ぶ 飯伊の高校生ら31日から宮城へ
2014年7月23日
東日本大震災の被災地の様子を伝えるニュースを見ながら、被害状況などを学ぶ高校生=飯田市の勤労者福祉センターで
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東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市、南三陸町でのボランティア活動に参加する飯田下伊那地域の高校生十六人が二十一日、飯田市の勤労者福祉センターで被災地の現状やボランティアの心構えについて学んだ。
震災を風化させないために高校生に被災地の現状を知ってもらおうと市社会福祉協議会が企画し、今回で三回目。これまでに延べ約五十人の高校生が参加した。
生徒らは三十一日から八月二日まで、石巻市と南三陸町を訪問。同市では被災者と一緒に市内を巡るほか、津波で児童と教職員計八十四人が死亡、行方不明となった大川小学校も視察する予定。同町では漁業や農業関係者などの仕事を手伝うボランティアをする。
事前学習では、社会福祉協議会の職員から被災者のプライバシーの配慮などボランティア活動の注意事項の説明を受けた。震災関連のニュース映像も見て、両市町の被災状況や復興の進み具合を学んだ。
三回連続で参加する松川高三年の松沢紗代さん(18)は「被災者の心が少しでも前向きになれるように自分にできることを精いっぱいやりたい」と話した。
(西川正志)