箕輪で郡市育樹祭
上伊那郡市育樹祭(県上伊那地方事務所など主催)が16日、箕輪町であった。市町村の持ち回りで開いており、今年で31回目。当初予定していた林での除伐作業は台風の影響で中止となり、ながたドームを会場にした森林教室で森の大切さを改めて学んだ。
参加したのは、上伊那地方の林業関係者や一般住民、市町村関係者ら約180人。森林教室の講師は元県林業総合センター所長の片倉正行さん=岡谷市=が務め、参加者が話に聴き入った。
片倉さんは地球環境保全や土砂崩落防止、水源かん養、生物多様性保全といった森林の役割を指摘しながら、一つ一つについて森がもたらす恩恵を分かりやすく説明。「森林はわれわれに多くのものを与えてくれる。地域を守るためにもみんなで森林に出掛け、森林を知ろう」と強調した。
教室を前に開いた式典で、青木一男・県上伊那地方事務所長は「地域に欠かせない森林を健全な状態で次代に引き継ぐことが大切。きょうを機会に森林の整備や利活用が進むのを願う」と述べた。